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生まれつき脚にまひを抱えた私の人生は、決して平坦なものではありませんでした。幼少期から周囲の人々に助けられながら、日常生活を送る中で、私にとってスポーツは特別な意味を持っていました。特に卓球は、身体的な制約を越えて、私に自由と喜びを与えてくれるものでした。生まれつきの脚のまひを抱えながらも、スポーツでの挑戦を通じて自分自身を証明したいという強い思いが私の原動力となりました。
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私が「立位」卓球を始めたのは、10歳の時です。立ってプレーすることで感じる緊張感や、相手との駆け引きは、全ての障害を忘れさせてくれるひとときでした。しかし、ある日、試合中に不運な怪我をしてしまいました。その瞬間、心の中でこれまでの努力が無駄になるのではないかという不安がよぎりました。しかし、痛みを乗り越え、再び挑戦する自分を信じる決意が芽生えました。
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怪我をしたことをきっかけに、私は「車いす」に転向しました。この選択は最初は怖いものでしたが、同時に新たな可能性を感じさせるものでした。車いす卓球の世界には、私のような選手がたくさんいて、互いに励まし合いながら成長することができる環境が整っていました。新しい仲間たちとの出会いは、私の心を大きく広げてくれるものでした。
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今、私は2024年のパリパラリンピックを目指して日々練習に励んでいます。この競技経験を通じて、私の中には「不可能を可能にする」という自信が芽生えました。多くの障害を乗り越え、挑戦することを恐れない姿勢こそが、私の成長につながっています。周囲の人々、家族、友人、そして応援してくれる皆さんの支えは、私にとってかけがえのない力となっています。
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みんなの応援の力は、私にとって宝物です。たとえ困難な状況に立たされても、周りのサポートがあれば、乗り越える勇気を持てることを教えてくれました。これからも、愛する卓球を通じて自分の限界に挑戦し続けます。パリまでの道のりは簡単ではありませんが、その先には多くの人々の期待が待っていると思うと、力が湧いてきます。私はこれからも努力を続け、パラスポーツの魅力を伝えていきたいと思います。